那覇市民会館が老朽化のために使用できなくなってから、那覇にはホールがなくなってしまい、那覇での演劇やコンサートの開催が少なくなり、ちょっぴり残念に思っていました。
2021年10月31日、久茂地小学校の跡地に那覇文化芸術劇場「なはーと」がオープンしました。
内覧会がありましたので、潜入してきました。
「なはーと」はこんな施設
なはーとの外観は「花ブロック」がモチーフになっています。
「なはーと」の名称は、那覇とハートとアートの3つの言葉を組み合わせたもので、市民の応募の中から選ばれ、文化芸術の発信地として、2021年10月31日に開館しました。
「なはーと」はジャンルを限定せず、組踊、狂言、音楽ライブやバレエなど様々なステージが予定されています。
「なはーと」のオープンは嬉しいニュースなのですが、なぜ、10月31日なのかは疑問です。
なにも首里城の火災のあった日と同じにしなくても、良さそうに思います。
施設に戻りましょう。ロビーや階段などの空間が広々としているので、たくさんの方が一度に出入りしてもスムーズに移動できそうです。
「なはーと」大劇場の様子
大劇場は海がテーマになっています。座席も色鮮やかで美しいです。
大劇場は、座席が1階から3階まであり、なんとバルコニー席もあって、総数は約1,600席。
こけら落とし公演は、野村萬斎さんの狂言でした。今後様々な演劇やコンサートが開催される予定になっています。
「なはーと」小劇場の様子
小劇場は、首里城の軒先のイメージです。座席はミンサー織のような模様が施されています。
可動式の座席は約260席です。演劇や発表会などにも使われる予定になっています。
「なはーと」は練習室やスタジオも充実
芸術劇場は、観客も演者も楽しめる空間であって欲しいですね。
「なはーと」は練習室やスタジオも充実しています。練習室はガラス張りなので、練習風景を眺めることも出来ます。
ピアノだけの小さな練習室もあるので、演者も快適に過ごせそうです。
「みんなのクラシック」は入場無料だ
「なはーと」のオープンロビープログラムとして、「みんなのクラシック」というロビーコンサートが企画されています。
なんと入場無料で、予約も要りません。当日、訪れるだけで、ホンモノのクラシックに触れることが出来ます。
普段はこんな感じのロビーエリアですが、
12月15日には、ピアノトリオによるロビーコンサートが開催されました。
12月25日は、小劇場の間仕切りを外して、クリスマスらしく「くるみ割り人形」の演奏をアンサンブルで聞くことが出来ました。
私は演奏者と同じ高さで真後ろから、普段は見られない角度で鑑賞することが出来ました。ハープ奏者はロングドレスを着ていたのですが、それでもわかる激しい足さばきに驚きました。
来場された観客がとても多く、クラシックの人気がこんなにあるとは驚きですが、ホンモノに触れられるのは素晴らしいですね。
「みんなのクラシック」は月2回程度で3月まで予定されています。感染状況によって、変更になる場合がありますので、公式サイトをチェックしてください。
「なはーと」へのアクセス
国際通りのまん中、松尾の交差点にある元海邦銀行の脇の道の一銀通りを58号線方面に進んで、左側です。
モノレール美栄橋駅、県庁前駅から歩いて6分ほどです。
関係者用の駐車場はありますが、観客用の駐車場はありません。近隣のコインパーキングをご利用ください。
住所:那覇市久茂地3-26-27
TEL:098-861-7810
開館時間:9:00~22:00
休館日:第1・3月曜日、年末年始
駐車場がないので、路上駐車などが増えるのではと心配もありますが、様々な芸術の発信地になることを願います。