10月に桜坂市民大学で「藍染講座」を受講したところ、草木染めの講座が毎月のように開講されていることがわかりました。
11月はヒルギ染めです。
アクシデントあり、唯一無二の作品ありの講座になりましたので、早速紹介しましょう。
桜坂市民大学とは
映画を上映している桜坂劇場の2階には、桜坂市民大学と言うカルチャースクールがあるんです。
講座の内容も沖縄に関するものや語学、ダンスなど様々で、長期的に学ぶものから、1回だけの講座もあります。
桜坂ファンクラブに加盟している私は、定期的に送付される冊子で講座を知り、申し込みました。
ヒルギ染めとは
ヒルギとはマングローブの一種である樹木です。樹皮を使って染めます。
ヒルギを勝手に伐採することは出来ませんので、きちんと譲ってもらってください。今回、先生が用意してくださったヒルギは、工事現場で伐採したものを譲ってもらったそうです。
ヒルギ染めの実習です
インドシルク(55g)に対し、10倍の重さのヒルギを細かくして、たっぷりの水に付けて煮出します。
樹皮を割るなどして、ちょっと細かくして、煮出します。
インドシルクは輪ゴムや割りばし、板を当てると染まらずに白く残ります。染め上がりを想像しつつ、束ねていきます。
あまりやり過ぎると染まった感じがしないので、控えめにするのがポイントです。
私は割りばしと輪ゴムで、こんな感じにしてみました。
ヒルギを30分くらい煮出して、濃い煮汁になったら、布で濾して染液にします。
ショールを一度水で濡らしてから、火にかけたままの染液に浸します。
ヒルギ染めの実習中にちょっぴりアクシデント発生
茶色い染液に輪ゴムで縛ったショールを浸しているので、なんだかチャーシューか煮卵を作っているみたいです。
染液に浸している間は、ショールが浮き上がらないようにトングで押さえるくらいで、やることがないので、他の受講者とおしゃべりをしていたところ、火災報知器が鳴ってしまいました!
どうやら、コンロの熱を感知してしまったようです。
桜坂劇場のスタッフが飛んできて、安全を確認したのちに、ベランダへ移動することになりました。
ベランダに移動して風よけのために段ボールで囲ったので、さらに、”炊き出し訓練”みたいな絵になりました(笑)
右が私です。エプロンしているので、炊き出しみたい…。
染めムラが出来ないように、ショールをひっくり返したり、重なっているところをめくるなどして、20分ほど浸します。
軽く水洗いをしてから、媒染液(ばいせんえき)に10分ほど浸します。
媒染液は、布に染液を定着させ、発色する役目をします。媒染液の種類によって、染め上がりの色が異なります。
今回はミョウバンをお湯に溶かしたものを使いました。お漬物の発色を良くしたり、栗きんとんを作るときに使うミョウバンですね。昔からある手法だそうですが、誰がどのように見つけたのだろうと、謎が深まりました。
もう一度染液に浸して、しっかりと染めます。軽く水洗いして、干したら完成です。
私はこんな感じに染めてみました。
天然の素材を使っているので、優しい色合いになったところが気に入っています。(自画自賛)
受講生は5人でしたが、5人とも全く異なる染め上がりとなりました。どれも違ってどれも良い仕上がりでした。面白いですね。
草木染め講座は定期的に開催されているとのことなので、またやってみたいと思いました。次回は火災報知器が鳴らないように対策をお願いしたいところです。
桜坂市民大学へのアクセス
国際通りの中ほど、てんぶす那覇の脇の道を壺屋方面に進みます。
希望ヶ丘公園の向かいに桜坂劇場があり、そのわきの階段を昇った2階にあります。
桜坂市民大学はネットでも申し込むことが出来ます。お気軽にどうぞ。
住所:沖縄県那覇市牧志3丁目6−10
TEL:098-860-9555