観光スポット

首里城は見学できます~火災後の復興の様子~

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2019年10月31日、早朝に首里城正殿とその周辺の6棟が火災に遭いました。

しばらくは、正殿エリア以外だけを無料で公開していましたが、2020年6月12日に正殿エリアにも立ち入り出来るようになり、安全に配慮しつつ、”見せる復興”として、再建の過程が見られるようになっています。

ですが、何度も何度も「首里城って見られるの?」と聞かれるので、またまた記事を公開することにしました。

何回も言いましょう。

「首里城は無料区域も有料区域も入れます。今しか見られない世界遺産を見てください。」

2021年10月末の首里城の様子に、2022年6月、2023年12月の様子を加えて紹介します。

守礼門から広福門までは今までどおり

ほかの入り口からも入れますが、やはり守礼門から入るのが好きです。

守礼門を撮影した写真

守礼門

朝ドラ「ちゅらさん」など様々なテレビ番組にも登場した守礼門は、二千円札のデザインになったことでも有名な門ですね。いつ見ても朱塗りの美しい門です。

扁額(へんがく)に「守礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれています。礼節を重んじる琉球の心を表現しています。ちなみに台風が接近した時は、外して台風対策をします。

こちらは園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)です。

園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)を撮影した写真

園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)

地味な石門に見えますが、こちらが世界遺産ですよ。

世界遺産の石碑

ここは国王が出御の時に道中の安泰を祈願した場所です。

龍樋(りゅうひ)です。

龍樋を撮影した写真

龍樋

龍の口から湧き水が出ているので、この名前になりました。龍樋は枯れたことがないそうで、いつでも水をたたえています。

沖縄の言葉で、湧き水をカー、湧き水に樋をつけると樋川(ヒージャー)と言います。龍樋の樋は樋川の意味です。

ホンモノの湧き水です!

龍樋のまわりの石碑

まわりにある石碑は、中国の皇帝の使者である冊封使(さっぽうし)がこの水の美しさ(おいしさ?)を称え、漢詩や題字にしたものがもとになっています。

瑞泉門(ずいせんもん)

瑞泉門を撮影した写真

瑞泉門

首里城正殿の再建工事と同時に、門の塗り直しも行われています。塗り直しが終了した瑞泉門はツヤツヤですね。

瑞泉門をくぐって進むと、海が見えます。首里城は高台にあるので美しい眺めです。

首里城からの眺め

と、ここまでは火災の影響を受けていませんので、以前のとおりです。

系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)を撮影した写真

系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)

以前は鎖之間(さすのま)で「呈茶サービス」がありましたが火災に遭ってしまったので今では無料区域の「系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)」で提供されています。

「呈茶サービス」

「花ぼうる」「くんぺん」「ちんすこう」「きっぱん」「冬瓜漬(とうがんづけ)」「糕菓子(こーぐゎーし/らくがん)」の6種の中から、季節ごとに4種のお菓子とお茶が飲めます。(500円)

龍柱

正殿の前にあった2体の龍柱は火災に遭っても倒れることなく、立ったままでした。

大龍柱補修展示室を撮影した写真

補修した龍柱を展示してあるプレハブ

ですが、たくさんキズを受けてしまったので、取り外して、無料区域の下之御庭のプレハブで修理され、展示されています。

補修された龍柱

補修が済んでも、たくさんのキズが見えます。私は龍柱が守ってくれたので誰もケガすることがなかったのだと考えています。

奉神門から先の有料区域は別世界だった!

2020年6月12日から有料エリアが復活しました。
広福門(こうふくもん)が券売所になっているのでチケットを購入します。大人400円。

奉神門(ほうしんもん)を撮影した写真

奉神門(ほうしんもん)

有料区域への入場門になっている、奉神門(ほうしんもん)をくぐると、ガラッと雰囲気が変わって、まるで別世界でした。

あの美しい正殿がありません。

21年10月の様子

正殿だけでなく、まわりにあった北殿や南殿など6棟も火災にあったので、がらんとしています。

2020年6月12日から有料エリアに立ち入れるようになり、2021年の10月末から、正殿再建のための倉庫ができるため、見学デッキが設置されました。
上の写真の矢印の下に見えるように、フェンスでぐるっと囲まれています。

フェンスには、火災の様子や復興の様子がわかるようにパネルが設置されています。

下の写真の矢印の先、プレハブに囲まれたところが首里城の遺構(いこう)で、これが世界遺産なんですね。

もともとの正殿の基礎部分です。

22年5月22日までガラス越しに遺構を眺めることが出来ました。

正殿は、この遺構の上に建てられていたので、正殿があったときは、ほんの少ししか見られなかったのですが、実はこんなに大きかったのです。先人たちの技に感動しました。遺構がこれほど大きく見られるのは短期間だったので、とても貴重な経験が出来ました。

再建工事中は遺構を見ることは出来ません。

22年6月の様子

2022年6月に再訪したところ、正殿復興のための木材などを保管する倉庫を建設中でした。思ったより、ずっと大きいことに驚きました。

東のアザナから撮影。足場が組んであるところが倉庫です

23年12月の様子

23年12月に再訪したところ、奉神門(ほうしんもん)をくぐると木材倉庫に書かれた首里城正殿の絵が出迎えてくれました。

木材倉庫に描かれた首里城正殿を撮影した写真

木材倉庫に描かれた首里城正殿

木材倉庫では首里城正殿を再建するための木材を保管し、加工する場所です。

火災で焼失してしまった正殿などは、2026年の再建を計画しています。安全に配慮しつつ、”見せる復興”として、再建の過程が見られるようになっています。

このカタチは唐破風でしょうか

タイミングが良いとガラス越しに職人さんが作業している様子を見ることが出来ます。

手書きのパネルは温かみがありますね

作業していなくてもパネルでイメージしやすくなっています。

木材倉庫の隣に素屋根(すやね)が完成しました。素屋根は再建途中の正殿を雨や風から守ります。

素屋根の中の正殿の様子を撮影した写真

ガラス越しに素屋根の中を見ることが出来ます

正殿の再建の様子もガラス越しに見ることが出来ます。素屋根は3階建てなので正殿がいかに大きいかがわかりますね。私は数か月前にも訪れているので、日に日に工事が進んでいることが実感できました。

首里城再建についてのパネル展示を撮影した写真

首里城再建についてのパネル展示

首里城再建に関するパネルの展示もあります。階段とエレベーターがあるので、是非立ち寄ってください。

有料区域では、焼けてしまった赤瓦や壊れてしまった屋根の上の棟飾りの龍なども展示されています。

私は「赤瓦の漆喰はがし」のボランティアにも参加したので、焼けてしまった赤瓦を見るとせつないです。

首里城の赤瓦の漆喰(しっくい)はがしボランティアに参加しました
2019年10月31日朝の4時ごろに「首里城で火災が発生しています」の防災無線で、私は起こされました。東京出身で沖縄・那覇に移住して当時9年の私も、言いようのない喪失感に襲われました。私に出来ることはないのかと思いました。赤瓦の漆喰(しっくい)はがしのボランティアの募集がありましたので、3回参加してきました。

世誇殿(よほこりでん)です。

世誇殿を撮影した写真

世誇殿

もとは未婚の王女の居室で、国王が亡くなったときに時期国王の即位の礼が行われました。

今は自販機などのある休憩所になっています。首里城は日陰が少ないので、思ったよりも疲れます。休憩するところも少ないので、上手に利用してくださいね。

御内原への通路

世誇殿(よほこりでん)の脇の通路を通ると御内原(おうちばら)と呼ばれるエリアに行けます。御内原(おうちばら)は王族や女官たちの居住エリアで、江戸城の大奥と似た感じです。

東(あがり)のアザナ

東のアザナからの眺め

標高約140mの城郭の東端に築かれた物見台なので、眺めがとても良いです。

素屋根が見えます。大きさが伝わるといいのですが。

湯屋

湯屋

詳しいことはわかっていないのですが、女官たちが使っていた湯屋(=お風呂)があったと考えられる場所です。いにしえの御内原(おうちばら)での暮らしぶりが想像できますね。

もう一度無料区域を通って帰路へ

もう一度無料区域を通って帰路につくことになります。まだまだ見どころがありますよ。

寒水川樋川(すんがーひーじゃー)

無料区域にある寒水川樋川(すんがーひーじゃー)です。18世紀初頭に作られた共同井戸です。以前はもう少し近くまで入れて、カニが見られましたが、私が訪れた時は近づけなくなっていました。

弁財天堂

無料区域にある弁財天堂です。

尚徳(しょうとく)王代の15世紀中頃、朝鮮の王様から、お経が贈られました。1502年、 尚真王(しょうしんおう)の時代に、お経を納めるために、このお堂が作られました。お堂にかかる天女橋のアーチが美しいですね。

石垣

丸印をよく見て下さい

首里城は沖縄戦で壊滅的な被害を受けました。再建された時にもともとあった遺構の石積みの上に復元した石積を加えているのです。

教えて貰わないとなかなか気が付かない、取っておきの情報です。

イチオシ!西のアザナからの夕景

私の一番のオススメは無料エリアの「西のアザナ(いりのあざな)」です。
ここは展望台になっているので、晴れていると那覇港や慶良間諸島が一望することができます。

イチオシは夕景です。

夕日をバックに飛行機の離発着がシルエットになって眺められ、とても美しいです。

那覇に住んでいる私は夕景だけ見に行くこともあるくらい、お気に入りの場所です。

首里城へのアクセスと注意点

アクセス

車の場合:国道58号線、泊交差点から安里方面に進んで、大道通り~坂下通りをのぼり、池端(いけはた)の信号を右折します。(お正月や観光シーズンは渋滞します。)

バスの場合:346番で「首里城公園入口」下車、歩いて5分くらいです。

モノレールの場合:「首里駅」下車、歩いて15分くらいです。(ちょっと不評)

注意点

首里杜館(すいむいかん)を撮影した写真

首里杜館(すいむいかん)に是非立ち寄って

  • 所要時間は無料区域+有料区域で1時間半~2時間くらいかかります。+お土産購入とお茶や食事の時間をプラスしてください。
  • 石段、坂道が多いので歩きなれた、歩きやすい服装がマストです。
  • 日陰がないので、帽子やサングラスがあると良いです。
  • 水分補給は必須です。入口の首里杜館(すいむいかん)などで準備してください。
  • ゴミ箱が少ないので、ゴミは持ち帰ってください。

  • 荷物を持ったままの見学はムリです。首里杜館(すいむいかん)内のコインロッカーを利用してください。

首里杜館(すいむいかん)には総合案内所、トイレ、食堂、お土産屋さんなどがあります。

基本情報

住所:那覇市首里金城町1-2

TEL:098-886-2022

開園時間:変更になりました

4月~6月・10月~11月:8:00~19:30

7月~9月:8:00~20:30

12月~3月:8:00~18:30

休場日:7月の第一水曜日とその翌日

駐車場もありますが、トップシーズンには満車になることもあります。国際通り方面に戻るなら、池端交差点にあるコインパーキングが便利です。

池端交差点にある三井リパーク

過去にも何度も火災などで焼失し、そのたびに再建されてきた首里城は不死鳥のようです。琉球王朝時代は政治と外交、文化の中心地でした。今では沖縄の人々の魂のよりどころと言えます。一度と言わず何度でも訪れてほしいと思います。

https://blogmiru.com/qr

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