旅行へ行くと、普段はあまり気にとめていなかった花や木に目が奪われることがありますね。
沖縄は亜熱帯性気候なので、よく目にする花や木も本土とはかなり違っていて興味深いです。
よく見かける花や木を集めました。
沖縄でよく見かける木
まずは沖縄でよく見かける木を集めました。
がじゅまる
南国ムードのある木はヤシの木ってイメージですが、私は沖縄に住むようになって、ガジュマルのほうが沖縄らしいなと思うようになりました。ガジュマルの名前が店名などになっているところもよく見かけますね。
幹から気根が垂れ下がり地面に届くと根を張るので、ガジュマルは動くのです。歩く木とも呼ばれます。
精霊のキジムナーが住むことで知られていますが、ガジュマルの木は公園や学校、街路樹などでよく見かけます。すべての木にキジムナーがいるわけでは、なさそうです。
デイゴ
「島唄」の歌詞の中にも出てくる「デイゴ」は沖縄の県花です。
「デイゴの花がたくさん咲く年は台風が多い」と言われています。島唄の歌詞に出てくるからではなくて、昔から言われていることだそうです。
台風が全く来ないとサンゴが白化したり海水温が上昇してしまうので、来ないのも困るのですが、多いと被害が大きくなるので心配になりますね。
ホウオウボク
街路樹でよく見かける「ホウオウボク」。デイゴと間違えやすいですが、葉っぱで見分けられると思います。
このホウオウボクは花が散った後で、ものすごく大きなサヤに入った豆がなります。不思議になるくらいのアンバランスぶりで、食べてもおいしくないそうです。
バナナ
私が沖縄へ移住して驚いたことのひとつに「沖縄ではバナナがそこら辺で自生する」があります。
庭木や植え込みでバナナの木を見かけて驚きます。
お花のように見える部分は実は花ではないそうですが、ちょっと怖い感じもしますね。
芭蕉(ばしょう)
バナナに似ているので間違えましたが、こちらは芭蕉です。
こちらの花は黒くて、ちょっと怖いです。葉鞘の繊維で芭蕉布が作られます。
トックリキワタ
10月~12月頃にピンク色の花を咲かせるトックリキワタ。幹がぷくっと膨らんでいて、お酒の徳利のように見えることと
実がなった後にワタが取れることから、この名前になりました。
昔はこの綿を使って、枕や座布団、救命胴衣を作ったとか。ってこの3つが並ぶのも面白いですね。
松
沖縄では松のイメージがないかもしれませんが、リュウキュウマツという品種があります。松の付く地名もありますね。
まつぼっくりもたくさん実りますので、クリスマスのリース作りに使えますよ。
アダン
パイナップルのような実がなるので初めて見た方は「パイナップルって木に実るんだ」と間違えます。(パイナップルは草です。)
こちらはアダンの木です。ヤシガニが好んで食べるようですが、人間が食べてもおいしくないようです。地域によってはパイナップルの代わりに仏壇にお供えすることもあるとか。アダンの木とよく似ている”たこの木”もあります。
沖縄でよく見かける花
続いて沖縄でよくみられるお花を集めました。
ハイビスカス
南国ムード満点のハイビスカスは、通年で見かけます。
赤だけでなく、ピンクなどもありますよ。
ブーゲンビリア
思ったよりも大きく育つ、ブーゲンビリアは通年で見ることが出来ます。お店の壁を覆ってしまうこともあります。お花のように見える部分は苞(ほう)で中にある小さな白いものがお花です。
サンダンカ
植え込みなどでよく見かけるサンダンカ。1年に3回も咲くそうで、通年で見かけます。
丸く鞠のような形がかわいらしいですね。
カンヒザクラ
沖縄ではソメイヨシノが育たないので、桜の開花宣言はカンヒザクラで行います。1月~2月に咲くので、各地でさくら祭りは開催されても、ゴザを敷いてお花見はしません。
木の下にずっと座っているのは寒すぎるからだと私は考えています。
ヒスイカズラ
宝石の翡翠の色に似ているので、この名前になりました。美しい花ですね。
首里城近くのお店「あしびうなぁ」のヒスイカズラが素晴らしかったのですが、閉店となってしまい見ることが出来なくなってしまいました。
那覇バスターミナルから少し歩いたところにある阿手川公園のヒスイカズラが美しいです。
テッポウユリ
4月頃に咲きます。伊江島が有名ですが、那覇市の大石公園でもたくさんのユリを見ることが出来ます。
月桃(げっとう)
植え込みなどでよく見かける月桃(げっとう)です。
冬の沖縄の行事で食べる「ムーチー」は月桃の葉っぱで包んだお餅です。なので、子供たちは「ムーチーの葉っぱ」と呼んでいます。
葉っぱは独特の香りがあり、アロマオイルやシャンプー、石鹸の香料にすることもあります。
鳳仙花(ほうせんか)
沖縄の歌「てぃんさぐぬ花」とは、鳳仙花のことです。県外よりも早く5月頃から見ることが出来ます。
「てぃんさぐぬ花」の歌詞に出てくるように、鳳仙花の花でマニキュアのように爪を染めることが本当にできるので、子供の頃遊んだ方が多いです。年齢にもよるかな?
サガリバナ
6月~7月頃に咲く、甘ーい香りと美しい姿が印象的なサガリバナ。夜に咲くので、どこか妖艶な魅力がありますね。
ランタナ
5月~10月頃に咲く、金平糖のようなかわいらしさのある花です。いろんな色があるので、お庭で育てる方も多いです。
ですが、実は果実には有毒物質であるランタニンを含んでいるので、子供がおままごとに使ったりしないようにご注意くださいね。
ゴールデンシャワー
黄色い花がシャワーのように咲いて美しいですね。美栄橋駅の前や緑ヶ丘公園で見ることが出来ます。
極楽鳥花(ごくらくちょうか)
鳥みたいな形の花だなぁと思って調べたところ、名前が「極楽鳥花(ごくらくちょうか)」って、そのままの名前でした。ストレリチアとも呼ばれ生け花にも使われるお花です。
サシグサ
生命力の強いサシグサは、公園や空き地などでよく見かけます。
トゲのたくさんある実がなるので、子供たちは「くっつき虫」と呼んで、投げて服につけて遊ぶこともあります。ただ、とてもミツバチが好む花なので、刺されないようにご注意ください。
クワズイモ
公園などでよく見かけるクワズイモ。トトロのカサのようですが、名前の通り樹液でかぶれますので手折らないでくださいね。葉っぱの下に入り込んで、トトロなりきり写真を撮るのはOKです。
あなたの好きな花はありましたか?花や木の名前がわかると散歩も楽しくなりますよ。