沖縄は美しい海とおいしい食べ物、ゆったりとした時間の流れが魅力ですが、過去の戦争のことを避けては通れません。
沖縄戦によって激しい戦闘が行われた沖縄には、たくさんの不発弾が残されました。
新聞や那覇市のホームページでは不発弾処理のことが頻繁に載っていて、私が行ったことのあるところや知っているところで不発弾が見つかったこともあります。
2024年9月29日に那覇市首里で行われる不発弾処理は、私の住まいが避難対象地域になりました。
不発弾とは
沖縄戦で使われた弾薬の総重量は約20万トンと言われ、そのうち約1万トンが不発弾として残ったと推定されています。
本土復帰までに住民やアメリカ軍などによって処理されたのは半数ほどだそうです。
沖縄の本土復帰以降、50年にわたって陸上自衛隊が行っている不発弾処理の件数が、2024年8月23日に4万件に達しました。
不発弾とは戦争で使われた大砲の弾などが爆発せずに残っているもので、なぜ爆発しなかったのか、原因がわからないので危険性は当時のままと言えます。
不発弾の対応は平均すると1日1件のペースで今も行われていますが、沖縄に残された不発弾のすべてを処理するには70年から100年ほどかかるとみられていて、“終わらない戦後処理”はこの先も長く続くことになります。
弾薬1万トン分なので、不発弾に換算すると大変な量になるわけです。
24年9月29日に首里山川で不発弾処理が行われます
去年12月那覇市首里の山川町で下水道の工事中にアメリカ製の250キロ爆弾1発が見つかりました。 現場は住宅が密集し近くにはホテルなどがあり道路が狭いため処理用の重機が入れず土嚢を積むスペースも確保できないということです。 このため那覇市は深さ6メートルの処理壕を構築し来月29日に信管を抜く方法で処理すると発表しました。 作業にともない現場周辺の470世帯と80の事業所、あわせて1400人が避難の対象となり周辺道路の一部で交通規制が予定されています。
引用:Yahoo!ニュース
23年12月に首里山川町で見つかった不発弾処理が24年9月29日に行われることになりました。
「作業にともない現場周辺の470世帯と80の事業所、あわせて1400人が避難の対象」に私の家も含まれているのです!
9月29日は日曜日で、私はもともと出かける予定だったので9時50分までに家を出ればいいのです。
ですが、避難対象区域にはホテルもあります。
ヒルトン那覇首里城ではチェックインやレストランの営業時間が変更になっていました。
那覇市首里山川町地内公共下水道工場現場内で発見された不発弾の安全課処理作業が2024年9月29日(日)に行われます。つきましては、チェックインやレストランの営業時間・サービス内容に変更がございます。
引用:ヒルトン那覇首里城
交通規制もされるので道路には立て看板が設置されています。
9月29日は路線バスも迂回ルートでの運行となります。
追記・不発弾処理が終了しました
驚くのは不発弾が発見されるのは、使われていない野山などだけでなく、建物の改装工事などで発見されることも多いことです。長い年月で劣化し砲弾のカタチが変わってしまったり砂などが付いて石にしか見えないことも多いそうで、過去には石だと思って子供が遊んでいたら火が出たこともあったそうです。
私は沖縄に移住する前(15年以上前ですね)、阿嘉島でダイビングした時に海の中でクレヨンくらいの大きさの砲弾を見たことがあります。ダイビング初心者だった私が潜れる浅い海にも砲弾があったことにショックを受けました。
また、修学旅行生が不発弾を見つけて持ち帰ろうとしたことがニュースになったこともあります。
砲弾を作って砲弾を使うのも人間なら、不発弾を処理するのも人間です。それならば、その労力を戦争を起こさないことに使いたいと思わずにいられません。