毎年4月~10月まで半袖で過ごせるほど、暑い時期が長い沖縄県。
沖縄県民には、アイスクリームにあまり人気がないのデータがあります。
沖縄ではアイスクリーム < ぜんざい なんだからだそうです。
沖縄のぜんざいは
おしるこ のようなものではなく、
氷あずき のような見た目です。
甘いものが好きな私は、沖縄のぜんざいも、県外のぜんざいも両方とも大好きです。
ぜんざいの名店「富士家」に行ってきたので、さっそく紹介します。
沖縄のぜんざいとは
内地でぜんざいと言うと、小豆を甘く煮た温かい”おしるこ”のようなものですね。
沖縄でぜんざいと言うと、この写真のように金時豆を甘く煮て、その上にかき氷をのせた、一見、氷あずきのような冷たいもののことを言います。知らないと戸惑いますね。
元々は「あまがし」と呼ばれる緑豆を甘く煮たお菓子だったらしいのですが、アメリカ統治の影響のためか、小豆よりも入手しやすかった金時豆を使うようになったと言われています。お店によっては押し麦が入ったり、白玉入りや黒糖入りなどのバリエーションもあります。
沖縄では、温かいぜんざいが食べられるお店の方が少数派(マイナー?)なので、温かいものの場合だけ「ホットぜんざい」とか「温ぜんざい」などと表示されています。
そのため、観光客が多く訪れるお店のメニューには「ぜんざい(冷)」など注意書きが添えられていたり、店員から「冷たいものですけど、よろしいですか?」と聞かれることもあります。
私はカメラを持っているので、観光客に見えるらしく、よく聞かれます(笑)
「富士家」のお店の様子
「富士家」は沖縄県内のスーパーにも出店している、ぜんざいで有名なお店です。
泊(とまり)にある本店は住宅地にあるのですが、ポップな外観が目を引きます。
入口の正面にカウンターがあります。
レジの左右にテーブル席がありますので、好きな席に座りましょう。
店内は思ったよりも広く、利用しやすい印象です。
レトロなかき氷の機械も並べてありますが、サーフボードが飾ってあって、流れている曲はノリが良く、テーブルの脚は足踏みミシンの足を使っているところもありました。ちょっぴり、海の家のような雰囲気もあります。インテリアがバラバラのように見えて、不思議と一体感があります。沖縄らしく、チャンプルーするのが得意なのかもしれませんね。
「富士家」の”ぜんざい”を食べてみました
メニューはこちらです。
ぜんざいやかき氷のほかに、タコライス、沖縄そばなどのフードメニューもあります。
私は定番の「富士家ぜんざい」を注文しました。(420円)
すぐに「富士家ぜんざい」が運ばれてきました。スプーンがシャベルみたいで、かわいいですね。
「富士家」のぜんざいは金時豆の上に氷が乗っていないのです。溶けないように、金属製のタンブラーに入っています。このスタイルは富士家だけでしょう。
氷に色がついているのは、金時豆を煮た煮汁を凍らせているからで、ほんのり甘いかき氷です。
自分で好きなだけ、氷を金時豆に乗せて、金時豆と一緒に食べ進めましょう。白玉のつるんとした食感がうれしいです。
ぜんざいを食べつつ、添えられた亀せんべいを食べて食感の変化も楽しめます。せんべいが添えられているのは、富士家だけかもしれません。アイスクリームにウェハースが添えられているのと同じ意味なんでしょうか!?
確かに、アイスクリームよりもぜんざいのほうが、ノドが渇かないような気もします。さっぱりした甘さが人気の理由でしょう。
ぜんざいを食べる前に、お水を飲んでおくと、頭がキーンとなるのを防げますよ。
「富士家」の”抹茶ぜんざい”を食べてみました
別日に再訪して、”抹茶ぜんざい”を食べてみました。(460円)
抹茶のシロップがかけてあるのではなく、抹茶を凍らせて削っているのでしょう。ほろ苦い抹茶と甘く煮た金時豆がマッチします。つるんとした白玉の食感、亀せんべいとのハーモニーも素晴らしいです。富士家ぜんざいよりも甘くないので、よりさっぱりしたい方にオススメの味です。
”ぜんざい”は、お店によって、いろんなバリエーションがあって、お店によって味わいがいろいろなので、是非、食べ比べてイチオシを探してください。
富士家泊本店へのアクセス
国道58号線、泊交差点から崇元寺通りを安里方面へ進み、泊郵便局の裏手、泊小学校の近くにあります。
- 住所:那覇市泊2-10-9
- TEL:098-869-4657
- 住所:那覇市泊2丁目10−9
- 営業時間:11:00~20:00
- 定休日:年末年始
- 駐車場:お店の裏手に2か所あります。