那覇のGWと言えば、「那覇ハーリー」が定番となっています。
那覇ハーリーは航海の安全と豊穣を願う海のお祭りで沖縄県民も楽しみにしているお祭りです。
那覇ハーリーの基本的な情報と25年に見に行った様子を併せて紹介します。
那覇ハーリーとは

那覇ハーリーのメインは「本バーリー」
ハーリーはユッカヌヒー(旧暦の5月4日)に沖縄各地で開催されるお祭りです。爬竜船(はりゅうせん)を漕ぎ競い合うことで航海の安全と豊漁を願う行事です。
那覇ハーリーの歴史について、「NAHANAVI」のサイトに書かれていました。
那覇ハーリーは、14世紀に中国から沖縄に帰化した久米三十六姓が伝えたという説や、長浜太夫という人が南京で爬龍船を見て、帰国後まねて造り、那覇港で競漕したという説など諸説あります。
琉球王国の国家的行事として栄えましたが、廃藩置県(1879年)で琉球王国がなくなったことにより、廃止されます。
その後は地域の行事として一時期復活するも、1928年を最後に競技は途絶えてしまいました。
本土復帰記念事業として1975年の開催された沖縄海洋博を機会に復活し、その後は沖縄を代表する行事になりました。
引用:https://www.naha-navi.or.jp/magazine/2019/05/14046/
沖縄のほかの地域では旧暦の5月4日に開催されるので毎年日にちが異なりますが、那覇では多くの方に見てもらえるようにと毎年5月3日~5月5日の3日間開催されます。

さいおんスクウェア前のはりゅう船のモニュメントはベンチになっています
「那覇ハーリー」では、大きな爬龍船(はりゅうせん)が使われるのが特徴です。長さ14.5m、幅2.12m、重さ2.5tで、乗組員は漕ぎ手32名、鐘打ち2名、舵取り2名、旗振りなど6名の総勢42名が乗り込みます。
船体の先に龍頭、船尾に龍尾の美しい彫り物が飾られています。那覇ハーリーの会場では船頭や船尾の飾りは見づらいかもしれませんが、安里のさいおんスクウェア前にあるモニュメントなら、いつでもよく見えますよ。
那覇ハーリーはイベント盛りだくさん!
那覇ハーリーは沖縄のハーリーの中で最大規模なので、イベントが盛りだくさんです。
5/3:那覇市の中学校の対抗戦・地域団体対抗戦
5/4:海上保安庁の船の体験乗船・ハーリー船の体験乗船
5/5:職域対抗戦・御願バーリー、本バーリー

那覇ハーリーの体験乗船
3日間通して行われるのが、飲食店などの出店と音楽などのライブ、移動遊園地など陸上のイベントと花火です。

移動遊園地は子供に大人気
那覇ハーリーのメインは「御願(うがん)バーリー」と「本バーリー」です。
御願バーリーは、古式ハーリーにのっとった衣装でハーリーウタ(歌)を歌いながら、ゆっくりとあざやかな櫂さばきで港内を回遊する儀式で、豊穣を願うものです。
その後、泊、久米、那覇が競漕する本バーリーが行われ、その年の覇者が決定します。
5日の花火はとても人気があります。会場周辺でも見ることが出来ます。
「那覇ハーリー」に参加する注意点
那覇ハーリーが開催されるのは毎年5月3日~5日です。沖縄はだいたいGW明けに梅雨入りします。年によっては早々に梅雨入りしてしまって、荒天のために那覇ハーリーのイベントが中止になってしまったこともあります。晴れるととても暑く、日影が少ないので熱中症対策が必須になります。日が沈むと肌寒くなることもあります。
持って行くと良いものと参加する時間
ちょっとだけ見るほうが難しいお祭りです。そのため準備したほうが良いものを考えました。
- 小銭
- 帽子(日傘は周辺に十分注意してください)
- タオル
- ウェットティッシュ
- 日焼け止め
- パンツスタイルとスニーカーなど動きやすい服装+羽織もの
- レジャーシートや椅子
家族連れ、子供連れも十分楽しめますが、子供の体調には十分注意してください。
また会場には座れるところが少ないのでレジャーシートや椅子があると便利です。
沖縄のイベントはスロースタートのものが多いですが、那覇ハーリーは比較的スタートが早いです。

海上保安庁の船が一般公開されます
特に那覇海上保安部の巡視船一般公開の公開はとても人気があります。公開時間をチェックしてください。

ハーリー体験乗船

ハーリー体験乗船でハーリー船を漕ぐYumixことユミ
ハーリー船の体験乗船は事前申し込みも不要で1人300円(身長100cm以上の方が参加できます)なので混雑します。早めの来場をオススメします。
1日遊べますが最終日は花火まで見ているととても混雑しますので、何を見たいか目的に合わせて時間を調整して参加することをオススメします。
路駐は厳禁です
那覇ハーリーの会場は那覇新港埠頭ですが、駐車場がありません。近隣の泊いゆまちなどに駐車してしまったり路上駐車が多く、毎年トラブルになっているそうです。
路線バスなど公共交通機関での来場をお願いします。路線バスなら「泊高橋(とまりたかはし)」下車歩いて10分くらいです。
那覇ハーリーの基本情報
開催日:2025年5月3日(土)~5日(月)
開催時間:10:00~21:00
会場:那覇港新港埠頭
住所:那覇市港町1-16-10
入場料:無料
駐車場:なし 公共のバス・モノレールをご利用ください
「那覇ハーリー2025」を見に行って来ました!
「那覇ハーリー」の会場である那覇港新港埠頭に到着すると、まず見えるのがたくさんの出店です。
沖縄のイベントではひとつの出店でなんでも揃うのが特徴です。他県とは違いますね。ひとつの屋台で焼鳥もジュースもかき氷も揃います。
出店とキッチンカーがずらっと並んでいます。ワクワク。
くじ引きや金魚すくいの出店もあり子供たちで賑わっていました。

子供は出店に目を奪われてしまって、海のイベントそっちのけになることが多いので、上手にスケジュールを調整してください。

飲食が出来るテント

オリオンビールのエリアです。

25年はサントリーのブースも設置されました。
海を見ながらの昼飲みは最高ですね!
25年5月3日:中学校の部(女子)の決勝
中学校の部(女子)の決勝が行われていました。
湾内を往復して勝敗を決めます。ブイを回るので方向転換がポイントになります。
岸から父兄たちの「イケー!」「イケー!」のアツイ声援が飛んでいました。
接戦の末、石嶺中学校が男女とも優勝をつかみ取り、歓声が上がっていました。
25年5月4日:ハーリー船体験乗船と巡視船の一般公開
5 月4日にはハーリー船の体験乗船が出来ます。身長100cm以上なら当日その場で申込するだけでハーリー船を漕ぐことが出来ます。(1人300円)
「皆で合わせてこぐのが大変だった」ハーリー体験にぎわう 那覇・沖縄https://t.co/aqwY63tNzt
— 琉球新報 (@ryukyushimpo) May 5, 2025
子供よりも大人の方がドキドキしている方が多いような気もします。
巡視船「りゅうきゅう」 搭載機
沖縄 那覇ハーリー会場 pic.twitter.com/CKsTmALPdB— OSCAR088 (@OSCAR31088) May 4, 2025
巡視船「りゅうきゅう」の船上では海上保安庁の制服を着て写真が撮れるコーナーもありました。
25年5月5日・御願バーリーと本バーリー
5月5日も会場に向かうつもりでしたが天気が安定しなかったので諦めました。
那覇ハーリーのメインイベントは、御願バーリーと本バーリーです。
まずは御願バーリーで、久米(黄色・中国を表す)、那覇(緑・日本を表す)、泊(黒・琉球を表す)がハーリーウタを歌いながらゆっくりと湾内をまわり、航海の安全と豊穣を願います。
一般競漕は揃いのTシャツなどカジュアルな服装ですが、御願バーリーと本バーリーに乗船するメンバーは伝統的な衣装を身にまとっています。
伝統の本バーリーは那覇が優勝 那覇ハーリー最終日 沖縄 https://t.co/YMeDKNxe86
— 琉球新報 (@ryukyushimpo) May 6, 2025
今日は那覇ハーリー観に行ってきました😆ギリギリ天気が持ち堪えてくれて良かった😊✨
暑かったのでかき氷がうまい🌸
ラストは那覇の夜空に打ち上げ花火🎇#沖縄 #那覇ハーリー2025 pic.twitter.com/4ig23sQroy— かえで (@kaede19820112) May 5, 2025
御願バーリーに続いて本バーリーとなり、その年の覇者が決まります。本バーリーは揺れる船の上で旗振りが揃っていて空手の演舞も行われています!漕ぎ手32名、鐘打ち2名、舵取り2名、すべての乗組員の息が揃わないと勝ちを得られないのです。

体験乗船とは別物のスピード感ですよ!
25年は「那覇」が優勝しました。
25年5月5日・打ち上げ花火
毎年、最終日の夕方から会場が混雑して道路も渋滞します。私は家の近くから花火を見るのが恒例です。
建物に隠れてしまうこともありましたが、混雑知らずで快適でした。
那覇ハーリーの楽しみ方は人それぞれ、何時に行って何時に帰っても楽しめます。目的を決めてその時間に合わせて行くと良さそうです。