沖縄は南北に細長い島で地域によって、風景も文化も異なるのが魅力的です。沖縄には有人離島が38もあり、本島とは全く異なる自然と文化を味わえます。
レンタサイクルがあれば日帰りでも自然豊かな伊江島を満喫出来て、タッチューにも登れますよ。
私がめぐった”伊江島レンタサイクル日帰り旅”をご紹介します。
那覇から伊江島まで
21年に伊江島に行きましたが海しか行けなかったので、また行きたいなと思っていました。ちょっと黒歴史だったので、2回目の伊江島行きがなかなか実現しませんでしたが、ようやく訪れる機会を得ました。私の気ままなひとり旅のスタートです。
那覇のおもろまち駅から、やんばる急行バスに乗って本部港(もとぶこう)へ行こうとするとバスの運転手さんが「高速道路工事しているので、フェリーの時間に間に合わないかもしれません。」と言われました。
驚きましたが、行ってみないとわからないのでバスに乗りました。本部港に到着したのは出航の6,7分前。慌てましたが無事に船に乗ることが出来ました。ホッ。
30分ほどで伊江島に到着です。
まずは、港の裏手にあるこちらで自転車をレンタルしました。
私はフツーの自転車を借りましたが、やっぱり電動アシスト付きの方が良かったかも!?
坂道が登れないところもありましたし、サドルのクッションが弱くて座り心地がイマイチでした。
ハイビスカス園
まず向かったのは「ハイビスカス園」です。
たくさんの種類のハイビスカスを見ることが出来ます。
大輪のハイビスカスは見応えがありますね。伊江島オリジナルの品種もあるそうです。
ハイビスカスは匂いがしないのですが、こちらの種類だけ匂いがします。ユリに近い気がしました。
偶然、テレビ?の撮影をしていたので、また撮影されました。
私が写真を撮りに行くと、取材に遭遇するのはよくあることなんです。
ハイビスカス園の基本情報
住所:国頭郡伊江村東江前3614-1
TEL: 0980-49-5850
OPEN 9:00-17:00
年中無休
入場料:大人300円
リリーフィールド公園
「Dr.コトー診療所」のコトー先生になりきって、自転車を走らせます。
案内板が各所に設置されているので、迷うことなく回ることが出来ました。自然に溶け込んでいる案内板のデザインで、過不足なく設置されているので島の人々の愛情が感じられました。
島に対する愛情と訪れる人々への愛情の両方が感じられますね。
次に訪れたのはリリーフィールド公園です。
4月下旬には”ゆり祭り”が開催され、イベントも行われるのでたくさんの方で賑わうそうです。
ユリは蕾の物もありましたが、6割くらい咲いていたので美しい眺めを見ることが出来ました。ユリの向こうに海が見えるのが素敵です。
湧出(わじぃー)
リリーフィールド公園の前などに、たたんだテントのようなものがいくつも置いてありました。もしかして、これは伊江島マラソンに参加された方が使ったものかも!?なんて思いながら自転車を走らせます。
次に訪れたのは湧出(わじぃー)です。
看板にあった説明を引用します。
この場所は当時、岩間を通って水を汲みに行っていたが、戦後、米軍らの手によって輸送管路が設置され便利になり、水不足に悩んだ島もたちまち水のあふれる島になった。
現在は、島の水源地を海底送水(本部半島)によって生活をしています。この一帯は60mを越える断崖絶壁が連なり、潮の干潮や空の色によって様々な姿をみせ、伊江島随一の奇観を呈しています。
「海人食堂」で海鮮丼のランチ
自転車で走っていると葉タバコの畑が見えて、牛小屋から聞こえる牛の鳴き声が聞こえます。これらが伊江島で盛んなことがよくわかります。伊江島は小麦、サトウキビ、島ラッキョウ、落花生、電照菊の栽培も盛んですね。
伊江島のゆるキャラ”タッちゅん”も伊江島の特産物を持ってますね。
伊江港に戻って行ってみたかった「海人食堂」で海鮮丼を食べることにしました。
海鮮丼の小(800円)なのですが、なかなか豪華でおいしかったです。海鮮丼のお刺身は新鮮で、お味噌汁はアーサー入り。もずく酢とイカの和え物、サラダも付いていました。地元の方も旅行者も利用しているお店でホッとしました。
城山(タッチュー)に登りました
正式な名前は城山(ぐすくやま)ですが、伊江島タッチューの名前で親しまれています。
「タッチュー」とは沖縄の言葉で「先端がとがってるもの」の意味です。確かにとがっている山ですね。
自転車を置いて歩いてタッチューに向かいました。
登山口ってと思いましたが、登ってみるとマジで”登山”でした。
標高172mの低い山なのですが、最後までずっと階段なのです!沖縄の小学生は修学旅行で登ると聞いていたので、高をくくっていました。私は何度も立ち止まってやっとのことで山頂に到達しました。
着いたどー!
スカート姿で登っている強者もいましたが、長ズボンでタオルと飲み物持参で登ることをオススメします。
タッチューからの眺めをぐるっと撮影していましたが、遠くがぼんやりしています。これは黄砂の影響なんだそうで、驚きました。
「カフェ・イーサビ」でお茶休憩
タッチューに登ったらヒザが笑ってしまったので、近くにあった「カフェ・イーサビ」でお茶することにしました。
テラス席も素敵なんですが、ちょっと風が強くなってきたので店内で「ぜんざい」をいただくことにしました。
お店はいい感じで年を重ねた女性がおひとりで営んでいらっしゃいます。ぜんざいを食べている間のゆんたく(おしゃべり)も楽しめました。
メニューに”むぎてんぷら””黒糖てんぷら”とあるのが気になっていると、本島まで持ち帰ることも出来る伺ったのでお土産にしました。
”むぎてんぷら”は、お店の前の畑でご自分で育てた麦にニンジンなどの野菜を加えています。これまで食べたフワフワタイプのてんぷらとは違って、サーターアンダギーに近い生地の食感でした。
”黒糖てんぷら”。こちらはサーターアンダギーですね。無限に食べられそうな素朴な味でおいしかったです。どれも家庭的で、ここでしか食べられない味なのでホッコリしました。
イーサビとはお店のある地域の名前だそうです。
カフェ・イーサビの基本情報
住所:伊江村字東江上170
TEL:090-8293-6094
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日
丸吉かまぼこ店でお土産をgetしました
自転車を返却しました。レンタサイクルのお店の同じ建物に「丸吉かまぼこ」店があったのでお土産を購入しました。
かまぼこと島ラッキョウです。どちらもおいしくてお酒が進む味でした。那覇の家に戻っても余韻に浸ることが出来ますね。
伊江島へのアクセス
本部港からフェリーで30分くらいなので、思い立ったら即行ける手軽な離島です。
伊江島の見どころは他にもありますし、海も素晴らしいのでレンタカーがあると効率よくまわれます。見たいところを絞ると自転車でも快適にまわれます。海水浴と観光スポットめぐりの両方を満喫したいならば、宿泊をオススメします。
ゆり祭りが開催される時はフェリーが混雑します。フェリーのスケジュールなどは伊江村の公式サイトでご確認ください。