沖縄ではオバアの家などに行って、「あれ食べなさい」「これ食べなさい」と、たくさんお料理が出てくることを「カメーカメー攻撃」と言います。
オバアのおもてなしなんです。おいしいものをたくさん食べられるのは嬉しいことだからなんでしょうけれど、沖縄は他の地域よりも、パワフルなんです。食料状況が厳しかったからかもしれませんね。
食料状況が安定した今でも、沖縄の人々のおもてなしの心は受け継がれていると見えて、沖縄の飲食店はボリュームたっぷりのところが多いです。
今日は首里にある「caFe木箱」行ってきました。那覇人ママの作るランチをご紹介します。
「caFe木箱」はこんなお店
「caFe木箱」は首里の儀保駅の近くの住宅地にお店が点在するエリアにあります。
「おひるごはん」の看板が営業のサインです。ハンガーって。店主さんの気取りのなさが伝わりますねw
ドアから店内に入って右奥が厨房です。厨房というより台所みたいな雰囲気で、その厨房をL字に囲むようにテーブル席が配置されています。
私が伺ったこの日は絵画の展示会が開催されていたので、お店の印象がちょっと違います。
店主さんは3人のお子さんを育てるママでもあります。旦那さんは大工さんだそうで、お店も旦那さんが作られたのかもしれませんね。イスがバラバラなのが、かえって気取りのない感じを演出しています。
「caFe木箱」の沖縄そばを食べました
「caFe木箱」のランチは、その日によって変わります。私が伺った時のメニューはこちら。
私は沖縄そば(600円)にプラス250円でぜんざいをセットにしていただきました。
丁寧にそばを茹でて(蒸して?)用意してくださるので、セルフサービスのお茶を飲みながら、のんびり待ちましょう。
のんびり待って運ばれてきたのがこちらです。
レンゲが添えてあるのが嬉しいですね。スープをひと口飲んでビックリしました。たっぷりの豚骨で取ったと思われる濃厚なスープなんです。麺の茹で加減も程よく、ほろほろに煮込まれた三枚肉と、かまぼこがトッピングされています。どこか優しい味なのは、沖縄の塩を使っているからじゃないかな。
おまけとして、紅イモのお菓子を頂きました。
紅イモ風味のくずもちみたいな感じで、ぷるぷるでおいしかったです。
私がお邪魔した時は他にお客様がいませんでしたが、どんどんお客様が来られました。店主さんはひとりでお客様の応対しつつ、合間を縫うようにして、ぜんざいを作ってくださいました。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ミニサイズです。甘く煮た金時豆と麦、白玉の上にかき氷が乗っていて、黒糖がトッピングされています。黒糖も添えられているので、追い黒糖も出来ます。沖縄でぜんざいと言ったら、冷たいものを指します。私は県外の温かいぜんざいも好きですが、今ではすっかり沖縄のぜんざいが好物になり、食べるとホッとします。
追記・「caFe木箱」のランチを食べました
久しぶりに「caFe木箱」にお邪魔しました。この日は12時過ぎてしまったので、たくさんのお客様で賑わっていました。住宅地にあるお店ですから、お客様同士譲り合って席に案内してもらいました。
この日のメニューはこちら。
私は「鶏のにんにく照り焼き定食」をお願いし、ご飯が白米と玄米が選べるので玄米を選びました。(900円)
ちょうどお客様が同時に入られたタイミングだったので、のんびり待って運ばれてきたのがこちらです。
メインの照り焼きチキンはニンニクがたっぷりで、タレが甘過ぎないのでとてもおいしく頂きました。メインだけでもボリュームたっぷりですが、小鉢に豚肉と白菜の煮物、ピザも添えられていて、おつゆは沖縄そばでした。
トレイの右上にあるのはキンカンのシロップ煮です。食事を締めくくるのにふさわしいミニサイズのデザートが嬉しいですね。
私はペロッと食べましたが、食べきれない方も心配いりません。お願いすると持ち帰りの容器を貰えます。
「caFe木箱」のランチはボリュームたっぷりで、家庭料理の延長のような気取りのなさで、友達の家でご飯を食べているような気分になりました。これが現代のカメーカメーなのかもしれないなと思いました。店主さんの愛情たっぷりです。
「caFe木箱」へのアクセス
龍潭通りの当蔵(とうのくら)の交差点から、石畳の道を儀保方面に下って、左側です。儀保駅からも行けます。
お店の裏手に駐車場があります。「木箱」の札があるところに停めてくださいね。