沖縄情報

首里城再建「正殿赤瓦のシャモット製作ボランティア」に参加してきました

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2019年10月31日、首里城正殿と周辺の建物が火災に遭ってしまいました。

首里城正殿は復興工事が進められ、2026年の完成を目指しています。

私は”赤瓦の漆喰はがしボランティア”に続いて、”赤瓦シャモット製作ボランティア”に参加してきましたので、ご紹介します。

首里城正殿の赤瓦について

首里城は過去に何度も火災にあっています。私たちが見ていた首里城正殿は1992年に再建されたものです。

沖縄戦で焼失してしまった首里城を復元したので、再建工事は困難を極めたとNHKの「プロジェクトX」で放送されていました。

焼失前の首里城の姿を見たことのある方は、ほとんどおらず、カラー写真のない時代であり、資料の多くは焼けてしまったからです。

特に赤瓦の復元は大変だったとあったので、私は赤瓦に対する思い入れが強くなり、”漆喰はがし”のボランティアにも参加させてもらいました。

首里城の赤瓦の漆喰(しっくい)はがしボランティアに参加しました
2019年10月31日朝の4時ごろに「首里城で火災が発生しています」の防災無線で、私は起こされました。東京出身で沖縄・那覇に移住して当時9年の私も、言いようのない喪失感に襲われました。私に出来ることはないのかと思いました。赤瓦の漆喰(しっくい)はがしのボランティアの募集がありましたので、3回参加してきました。

焼けてしまった赤瓦を再利用することに、賛否両論の意見があることは理解していますが、正殿だけで5万5千枚もの赤瓦を焼けてしまったからと言って、そのまま捨ててしまうのは、辛すぎます。

今回は火災によって破損してしまった赤瓦を砕いて、シャモットを製作するボランティアです。

シャモットとは
耐火性の陶土を高温で焼いてから細かく砕いて粉状にしたもの。 瓦の材料とする粘土などに練り込んで用いられる。 シャモットを材料として練り込むことで、焼き上げ時の歪みの抑制、曲げに対する強度の向上、吸水率や耐火性の向上などが見込める。
引用:weblio辞典

赤瓦の破片を捨ててしまったら、ただのゴミです。お金もかかります。利用方法があるのなら、使って欲しいと考えました。

 

赤瓦シャモット製作ボランティアの参加申し込み

Twitterで”赤瓦シャモット製作ボランティア”を募集していることを知りました。
私は電話で申し込みをしましたが、2,3人程度なら当日の受付でも良いと思います。

赤瓦シャモット製作ボランティアの受付を撮影した写真

赤瓦シャモット製作ボランティアの受付は無料区域内です

首里城の無料区域の下之御庭(しちゃぬうなー)の首里森御嶽(すいむいうたき)の近くで受付をします。

バケツに入った赤瓦の破片を受け取って、作業スペースへ移動します。

赤瓦シャモット製作ボランティアの作業の様子

赤瓦シャモット製作ボランティアの作業スペースを撮影した写真

赤瓦シャモット製作ボランティアの作業スペース。私も映り込んでます

作業スペースにはスタッフの方がいて、作業方法を説明してくださいます。

まずは鉄板の上にバケツの中の破片を置きます。

飛散防止のためのカバーをかけて、上の穴から鉄パイプを通し、赤瓦を砕きます。

赤瓦シャモット製作ボランティア作業の様子を撮影した写真

赤瓦シャモット製作ボランティア作業をする私

希望するとエプロンやビニール手袋を貸してもらえますが、汚れてもいい服で参加したほうが良さそうです。

軍手があったほうが鉄パイプを握りやすいと思います。

思い切り、日ごろのストレスを発散するように鉄パイプを叩きつけるので、大人のほうが向いていると思います。

赤瓦が砕けたら、振るいに掛けます。振るいに通らなかったものは再度砕くを繰り返します。

30分ほどの作業でこんな感じに砕きました。
これをさらに機械にかけて細かくし、赤瓦を作る時に混ぜ込むそうです。

受付に砕いた赤瓦を持っていくと

赤瓦シャモット製作ボランティアの参加証を撮影した写真

赤瓦シャモット製作ボランティアの参加証

参加証と

赤瓦シャモット製作ボランティアの赤瓦の欠片を撮影した写真

赤瓦のかけらを頂きました

自分の砕いた赤瓦の中からカケラを貰いました。

終わった後は右手が少しプルプルしましたが、いい経験になりました。

捨ててしまうより、再利用するほうが手間がかかるのかもしれませんが、再利用することで、先人たちのご苦労も、再利用をしようとした人々の気持ちも受け継ぐことが出来るのではないかと考えています。

首里城が再建されたら、「私が漆喰はがしたり、シャモット作るお手伝いした赤瓦が使われてるんだな」と感慨深く眺めたいなと思います。

赤瓦シャモット製作ボランティアの基本情報

赤瓦シャモット製作ボランティアの基本情報です。沖縄県民でも旅行者でも参加することが出来ます。
〇実施日:令和4年8月3日(水)~9月28日(水) 11月6日まで延長になりました[30分程度/回]
〇受付方法:首里城公園内の下之御庭、首里森御嶽周辺にて当日受付
〇受付時間:
午前[受付  9:00~11:00    作業9:00~11:30]
午後[受付13:30~15:30   作業13:30~16:00]
〇受付場所:首里城公園内の下之御庭、首里森御嶽周辺
〇ボランティア会場:下之御庭、首里森御嶽周辺
〇対象:小学5年生以上の方
※事前予約
首里城正殿赤瓦のシャモット製作ボランティア事務局へ電話で申し込み
TEL:090-4541-6621 TEL受付時間:9:00~17:00

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