3月に参加した「島あっちぃで行く渡嘉敷島ツアー」のメンバーの中に、読谷村に住んでいる女性がいました。
渡嘉敷ツアーをきっかけに親しくなったので、読谷村を案内していただきました。
私は今までピンポイントで読谷村を訪れたことはありますが、ぐるっと巡るのは初めてです。
読谷村(よみたんそん)は美しい自然と豊かな文化が育まれた、とても魅力的なところです。
さっそく紹介しましょう。
※21年4月のブログに加筆して公開します。
やちむんの里
やちむんとは焼物のことです。
琉球王府によって那覇市の壺屋に陶工たちが集められていましたが、戦後、たくさんの人が壺屋に住んだために薪が使えなくなってしまいました。
そこで、人間国宝の金城次郎氏が読谷村に工房を移し、多くの陶工たちも移ってきました。やちむんの里には19の工房が集まっています。
工房によって色彩も図柄も様々です。
伝統的なものもありますし、モダンな感じのするものもあります。シーサーや食器だけでなく、アクセサリーや髪ゴムもありますので、プレゼントにも良さそうです。
なにを盛り付けようかな?と考えながら器を選ぶのは、とても楽しいですね。
私は「ガラス工房虹」でこちらのグラスと
「まらなた」でこちらのまかい(丼)を選びました。なにを盛り付けようかとわくわくします。
やちむんの里のまん中あたりにあるのが、共同の登り窯です。斜めにすることで熱が伝わりやすくなっています。
壺屋の登り窯も見学したことがありますが、大自然の中の登り窯は迫力がありました。読谷の土、水、空気がさまざまな作品を生んでいるのでしょうね。
座喜味城跡
松林が美しい座喜味城(ざきみじょう)は、1420年ごろに読谷山按司・護佐丸(ごさまる)によって築かれました。
今は城壁しか残っていませんが、鋭角の角がなく、曲線を描いています。これは沖縄の人々が角を嫌ったなどと言われていますが、当時の築城技術の高さがわかります。
美しいアールを描いているアーチ石門は、くさび石をはめて2つの石をかみ合わせることで造られています。このくさび石を用いる方法は他のグスクには見られないのだそうです。
座喜味城跡は1945年の沖縄戦時中には日本軍の高射砲陣地として利用され、その後は米軍のレーダー基地が設置される悲しい歴史もありました。
1956年に琉球王府の重要文化財に指定され、1972年には国指定の史跡となり、2000年に世界遺産に登録されました。入場料が無料って言うのもすごいですよね。太っ腹だなぁ。
城壁に登ると読谷村が一望できます。この美しい城跡が再び悲しい歴史の舞台にならないことを、願わずにいられません。
残波岬灯台
高さ30mの断崖絶壁が約2kmにわたって続き、ごつごつした岩がたくさん見られる勇壮なイメージのする残波岬です。
紺碧の海に映える白亜の灯台が美しく、絶景に沈む夕日が見られるスポットとして人気です。
灯台は上まで登ることが出来ます(300円)。登るには階段を自力で昇るしかないので、頑張りましょう。
階段の途中には「あと半分」や「もう少し」などの貼り紙があります。子供でも登れますが、階段が急なのでサンダルやヒール、スカートは避けましょう。
展望スペースからは絶景が望めますが、ちょっと足がすくみました。
ごつごつとした岩に打ち付ける波が荒々しいですね。ビーチとは全く異なる印象の海です。
ぱん工房おとなりや
沖縄はおいしいパンのお店が多いので、私は出かけるたびにパン屋さんを探してしまいます。
「ぱん工房おとなりや」は安心安全なもの、なるべく沖縄のものを使ってパンを作っているお店です。外観がうまく撮れませんでしたが、お店の工事をしているところで、完成するともっと広くなるようです。
カントリー調というのでしょうか。落ち着いた雰囲気のお店でホッとします。
購入したパンはこちらです。
つぶあんぱん、クリームパン、ラズベリーとチーズのパン、クッペです。どれも素材の味が生きている素朴で温かみのあるパンでした。
沖縄は市町村によって、もしかするともっと細かい単位の地域によって、風景も文化も異なるところが面白いと思いました。これからもあちこち行ってみたいと思います。