今でこそ当たり前のように身近にあるモノって、どんなルーツだったのかなんて、あまり気にしないと思います。
しかし、沖縄が発祥の地であるものが、とても多いことに気が付きました。
きっと、中国とも日本の本土の間にあるので、さかんに貿易が行われて文化も併せて伝わったのでしょう。
良いものは良いと受け入れ、それを人々に伝えるって、沖縄のおおらかさが良くわかるなって思います。
調べてみると、とても面白かったので紹介したいと思います。
サツマイモ
野国総管(のぐにそうかん)が中国からサツマイモの苗を持ち帰り、儀間真常(ぎま・しんじょう)が琉球各地に栽培を広めました。琉球では唐いも(からいも)と呼ばれていましたが、薩摩藩から各地に広まったので、サツマイモと呼ばれるようになりました。
沖縄ではサツマイモを主食として食べていた時期もあったので、サツマイモ好きな方が多い印象です。石焼き芋屋さんは通年で見かけますし、スーパーやドン・キホーテにも売ってます。
黒糖
砂糖は中国から遣唐使の時代に伝わっていましたが、薬のように使われていました。
儀間真常(ぎま・しんじょう)が江戸時代に中国へ使節団を送り、製糖技術を学ばせて、琉球各地に栽培を広めました。
琉球は薩摩藩の支配下にあったので、年貢で薩摩藩はうるおい、倒幕に役立ったとか。
また白砂糖は輸入に頼っていたため、幕府の財政が傾いてしまう程でした。そこで幕府は全国にサトウキビを植えて製糖をするように指示し、そこで誕生したのが、香川の和三盆と言われています。
タコライス
タコスの具材をご飯にかけたものがタコライスです。

タコライス
タコライスが誕生したのは1984年のこと。当時沖縄本島北部にある金武町にあった「パーラー千里」の創業者である儀保松三さんが考案したメニューがタコライスの元祖といわれています。
残念ながらタコライス発祥の店・パーラー千里は2015年6月29日をもって31年の歴史に幕を下ろしています。
ですが、同じ経営者が営む「キングタコス」でその味は引き継がれています。
もとは賄いだったという説もあり、アレンジも自由自在です。カフェでも食堂でも食べられて、スーパーにはレトルトパウチのタコライスの素も販売されてますし、学校給食でも人気のメニューです。
泡盛
沖縄のお酒と言うと「泡盛」が有名ですね。タイ米から作られたお酒です。

泡盛
泡盛が本土に伝わって焼酎になったという説があります。
焼酎のルーツはハッキリしていないそうですが、サツマイモと黒糖から作られた庶民のお酒の「IMUGE(イムゲー)」を飲むと、泡盛と焼酎の両方の味がするので、泡盛説に一票を入れたくなります。
コンビニチキン
コンビニのレジ横にフライドチキンがあるのも珍しくなくなりましたね。
実はこれも沖縄が発祥だったのです。沖縄ではチキンがとても好まれていて、大手フライドチキンチェーン店でテイクアウトしてご飯のおかずにするほどです。唐揚げの専門店もたくさんあります。
空手
空手の発祥も沖縄です。琉球の時代には「手(ティー)」と呼ばれていました。
空手の発祥も諸説あるようですが、私が聞いたのは、「泡盛は特別なお酒として重宝されていました。庶民は口に出来なかったようで、運搬の際に強盗などに襲われることが多くなりました。そのため用心棒を雇ったのが空手と発展しました。」です。
街中にも空手の道場はあって、習っている子供も多く、夕方に学校の体育館で練習している姿をよく見かけます。
三線
買い物へ行こうと住宅地を歩いていると三線の音色が良く聞こえます。テレビやラジオなどで楽しむだけでなく、自ら演奏する方も多いです。
中国から伝わった三弦(さんげん)が琉球に伝わって三線になり、これが日本の本土に伝わって三味線になりました。そのせいか、三線のことを三味線という沖縄の方もいます。
三線と三味線は皮も音色も異なりますが、共通点も多いのは、そのためだったのです。
デザインマンホール
なんと、デザインマンホールも沖縄が発祥なのだそうです。デザインマンホールはひとつひとつ、手作業で作成されますので、数は多くありません。

ひとつしかない首里城デザインマンホール
上記の首里城デザインは、那覇にひとつしかありませんよ!新しい名所ですね。

沖縄が発祥のものは、きっともっとたくさんあるのだと思います。調べてみると面白い発見があるかもしれませんね。