沖縄のローカルテレビ番組「Aランチ」の「沖縄ふしぎ発見」で賀数仁然(かかず・ひとさ)さんの琉球文化の解説の面白さに魅せられました。
別のところで見た組踊のワークショップがとても楽しく、組踊に興味を持ちました。
面白い賀数仁然さんの歴史解説と興味深い組踊の両方が楽しめるツアーを知って、何度も参加しています。
今回は組踊「大城崩」と「万歳敵討」と琉球歴史文化を学ぶ旅でした。
「真壁グスク」見学へ
国立劇場おきなわに集合し、まずは真壁グスクを目指します。
今回上演される組踊「大城崩」と「万歳敵討」は田里朝直(たさと・ちょうちょく)が作りました。
そこで田里朝直にゆかりのある「真壁グスク」をめぐることになったのです。
真壁グスクは3つの廓からなるグスクで三山時代の南山グスクの出城として真壁按司(あじ=豪族のような権力者)によって築かれました。
石積みはほんの少ししか残っていません。丸で囲ったところが石積みです。
琉球のグスクは必ず御嶽(祈りの場)があるのが特徴です。真壁グスクの御嶽はどこだったか定かではありませんが、賀数仁然さんはこの辺りだったのではないかと考えているそうです。
伝承では、真壁按司は白馬を飼っていたが国頭按司と白馬をめぐっての争いが起き、真壁按司は争いに敗れてなくなってしまったが、白馬もそのあとを追うようになくなってしまったと言います。のちに、真壁按司が倒れた場所で子孫が霊石を見つけて、それを祀ったのが真壁宮の始まりと言われています。
馬をめぐっての争いは、田里朝直が書いた「万歳敵討」に出てきますね。田里朝直は真壁宮などでの伝承などからヒントを得て組踊を書いたのではないかと考えられています。
そのため、この地に田里朝直の石碑があるのです。
田里朝直は、尚家の分家に生まれます。祖父や叔父さんが三司官(琉球王朝時代の行政の最高責任者)という良家のお坊ちゃまです。尚穆王(しょうぼくおう)が王になったため中国から冊封使(さっぽうし)を迎えた時に踊奉行(おどりぶぎょう)を勤め、組踊を作りました。
冊封使(さっぽうし)とは中国の皇帝の使者です。琉球王府にとっては、冊封使(さっぽうし)=中国の皇帝です。今風に言うと海外から来沖した超VIPですね。
冊封使(さっぽうし)は琉球の歴史を知るうえで、とても重要です。試験に出ます(笑)
袋中上人行化碑(たいちゅうしょうにんぎょうげひ)の見学
松山公園の奥の方に袋中上人行化碑があります。
袋中上人(たいちゅうしょうにん)は福島出身のお坊さんで、浄土宗を伝えました。その事績を記した石碑が建てられています。袋中上人は浄土宗を広める中で念仏踊りを伝え、それがエイサーに繋がったとの説もあります。
福島のじゃんがら念仏踊りとエイサーが似ているので、袋中上人はエイサーの祖であるとエイサー検定でも出題されましたが、諸説あるそうです。
車窓から「御物城(おものぐすく)」が見えました
車窓から御物城(おものぐすく)が見えました。
賀数仁然さんが御物城(おものぐすく)を解説したわけは、万歳敵討の仇討ちの相手、高平良御鎖(たかでーらうざし)の職場だったからです。
御物城は、宝物庫だったとも言われていますが、武器とお酒も隠してありました。お酒は清と濁があったと文献に書かれているので、泡盛の仕次をしていたと考えられます。役職名の鎖とは鍵を意味します。実際の職務は港や貿易や会計など多岐にわたり、金丸(のちの尚円王(しょうえんおう)もこの役職についていました。
「おもろ殿内」でランチ休憩
賀数仁然さんの組踊ツアーで何度もお邪魔している「おもろ殿内」で特製のランチを頂きました。
焼物、煮物、揚げ物とバリエーションも豊富です。
今回は特別にデザートもご用意いただきました!
シークヮーサーのアイスクリームです。さっぱりしておいしかったです。
国立劇場おきなわでワークショップ
沖縄伝統組踊「子の会(しーのかい)」に所属している若手の伝承者の3名がワークショップを開催してくださいました。
組踊について説明したり、踊って見せていただけるだけでなく、私たちも唱え(セリフ)を言ってみたり、
歩み(歩き方)を実践したりと体験型のワークショップで毎回内容が異なるので楽しく参加が出来ました。
組踊「大城崩(うふぐしくくじり)」の鑑賞
3Fの稽古場から1Fの劇場に移動して組踊を鑑賞します。
組踊はユネスコ無形文化遺産に認定されました。言葉は琉球の言葉ですが、電光掲示板に現代語訳が表示されるので、わかりやすいです。
大城崩(うふぐしくくじり)のあらすじ
島尻大里の按司は欲心から大城城(うふぐしくぐすく)を攻め滅ぼした。父である大城按司を討たれた大城の若按司は大里按司を討ち、見事敵討ちを果たしました。やがて行方をくらませていた大里按司の二人の息子を探し出し捕らえ、あやめようとします。その時に大里按司の妻と乳母が駆けつけて「敵討ちは終わったはずなのに、子供をあやめて新たな罪をつくるのですか」と訴えます。
大城按司の子孫に儀間真常(ぎましんじょう)がいます。儀間真常はサツマイモの栽培、木綿の生産、サトウキビの栽培などを広めた人です。
大城の若按司が生き残ったことがサツマイモや木綿、黒糖に繋がったと言ってもいいでしょうか。
組踊「万歳敵討」の鑑賞
先ほど、ワークショップを担当されていた方も出演されていました。
「万歳敵討」のあらすじ
高平良御鎖(たかでーらうざし)は名馬を横取りするために、大謝名の比屋(おおじゃなぬひゃー)を闇討ちで襲います。大謝名の比屋の息子は父の敵を討つために、弟と旅芸人の万歳に扮して、高平良御鎖の隙を狙い、敵討ちを成し遂げます。
万歳(まんざい)とは、今のお笑いの漫才のルーツとも言われていて、歌や舞を披露する門付芸能や芸人のことです。
万歳は日本各地で見られた芸能で、琉球では京太郎(チョンダラー)と呼ばれていました。
今では京太郎(チョンダラー)と言えば、エイサーの時の道化役のように見えて実は重要な役割を担う人のことを言いますね。
昔の京太郎(チョンダラー)は、お盆や葬祭の時は念仏者(にんぶちゃー)としてお寺のお手伝いをしました。
「万歳敵討」とエイサーには共通点があったので、袋中上人の石碑を見学したのです。
琉球の歴史はいろいろなことに繋がっているので、とても面白いです。賀数仁然さんの解説はわかりやすくて面白いので、是非ともまた組踊ツアーに参加したいなと思いました。
過去の組踊ツアーはこちら。
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